習慣化と継続の効用

今年も師走の折り返し地点に来ました。
早いですね。
年賀状の受付も始まります。

毎年、今年こそ”ゆっくり一枚一枚気持ちを込めて、丁寧に書こう”と思いながら、時間に追われています。

「世の中の大事なことって、たいてい面倒くさいんだよ」

先日、長編アニメ制作からの引退を発表した宮崎駿監督の、この一言が心に残りました。

引退への軌跡を追ったNHKテレビの「プロフェッショナル」での発言です。

アニメーターの描いた人物の動きなどをチェックしている時の一言でした。

何時間もかけてチェックし、良い作品を作るという妥協を許さない姿勢があるからこそ、あれだけの素晴らしい作品が生まれるのですね。

あなたは「面倒くさい!」と思ったことありませんか?

私は、どちらと言えば「面倒くさがり屋」なので、ついつい「面倒くさい」と呟いてしまうことが多々あります。

宮崎監督がつぶやいた「面倒くさい」と、私の「面倒くさい」ではレベルが違って、私のは単なる怠け癖にすぎないのですが…。

仕事でも、家事でも、確かに大切なこと、大事なことは面倒くさい、手間のかかる細かい事務や作業を伴うことが多いことに気づかされました。

朝起きるのか面倒くさい、会社へ行くのが面倒くさい…という人もいるでしょう。

なぜ「面倒くさい」と思ってしまうのでしょうか?
先の労力を心配して、ネガティブな事を考えてしまうからすね。

面倒な事は、ただ単に自分の頭の中で事を大きくしているだけです。

同じ朝早く起きるのでも、恋人とのデートやゴルフに出かけるなどという時には、まったく苦にすることなく、むしろルンルン気分で起きるのではないでしょうか?

このようにプラスのことを考えられるのであれば、その行動を起こすことは割と簡単です。

ですが、面倒な事をやらなくてはならない時に、楽しいことを考えるといっても難しいでしょう。

仮に楽しいことを考えられたとしても、面倒くさい事が楽しいことに勝ってしまうからです。

得したいという感情よりも損したくないという感情の方が強いからです。

それじゃ、どのようにしたらいいのでしょうか?
「何も考えずにとにかくやる、やるしかない」と自分に言い聞かせることです。

そして何も考えずに、とにかく習慣化してしまうことです。

朝起きて、顔を洗い、歯を磨くと同じようにやるべきことを習慣化してしまうことです。

私も、7年ほど前から朝起きて、腹筋や腕立て伏せ、柔軟体操などを毎朝欠かさず行っています。

最初の頃は面倒くさいと思ったこともありますが、今ではやらないと身体がすっきりしないと思えるようになりました。

何事も継続することが大切ですね。
続けているうちに、いつの間にか習慣化できるようになります。