私は雪国に育った経験や新聞奨学生時代のことが、自分のセルフイメージに大きな影響を与えているような気がします。
耐えなければならない、こんなことで負けてはならない、いつも叱咤激励する自分がいます。
いつも何かに我慢しながら生きてきました。
本当は怠け者で、いつものんびりしたいと考えているのに、そんなことではいけないともう一人の私が語り掛けてきます。
周囲からも頑張り屋さんとの印象を持たれているように思います。
もっと肩の力を抜いて気楽に生きたら良いのに、と思うのですが…。
私たちは無意識のうちに、自分が作ったイメージ通りの人間になろうとすると言われます。
セルフイメージとは何でしょうか?
『サイコ・サイバネティクス』の著者で、整形外科医でもあるマクスウェル・マルツ博士は、セルフイメージを「自分に対する思い込み」と定義しています。
例えば「自分は明るく社交的である」「内向的で人見知りをする」などです。
特に子供の頃に聞いた言葉は、セルフイメージに深く根ざすと言われます。
このような思い込みは、人生の方向性を決定づけることがあります。
「内向的で人見知りをする」と自己評価する人は、人と打ち解けない自分を無意識に演じます。
過去の悲しい出来事や辛い経験などが自己評価に悪い影響を及ぼすとも言われています。
例えば、学校の先生に「君は絵が上手だね」と言われると、画家を目指したり、絵本作家になりたい、といった夢を抱くようになることがあります。
先日、コーチング勉強会で、株式会社プロコーチジャパン代表取締役でメンタルコーチの山家正尚氏の講演を聞く機会がありました。
山家氏は、アイスホッケーの日本代表チーム「スマイルジャパン」や著名なアスリートのメンタルコーチとして活躍されている方です。
この講演の中で「セルフイメージの枠を外す方法」についてのお話がありました。
セルフイメージは、言葉やイメージによって作られるといいます。
潜在意識の中の枠がセルフイメージです。
私たちは自分が作ったセルフイメージの枠の中で生活しています。
そして、その枠の中にいるのが自分らしいと考えてしまうセルフイメージを構築しています。
その範囲内に留まろうとするホメオスタシス(恒常性)が無意識に働いています。
セルフイメージの枠を外す為には、新しいイメージを抱くことだと言っています。
私たちは、いろんなところで勝手にセルフイメージでストッパーを作ってしまっています。
新しいイメージを思い描くことで枠を外すことができます。
成功状態をイメージします。
セルフイメージは未来記憶で変えることがてきます。
同じ時間軸にいても、何を意識するかで変えられます。
ただし、その際に「目標に対してふさわしい人間像をつくる」ことが大切だと言います。
例えば、次のようなことです。
- 健康的でエネルギーに満たされている
- 自然環境との調和が図れている
- 学びを人のために活かしているいい空間に身を置いている
- 人とのふれあいがある
- 常に学び続けている