今日は少し暖かかったですね。
一歩一歩本格的な春が近づいているのを感じます。
先日、伝説のセールスマンと呼ばれている『飯尾昭夫』氏の講演を聴く機会がありました。
飯尾さんは、1984年にBMWに入社。
フォード、ジャガー、ミニを含めた生涯累計の新車輸入車販売台数は2,600台を超えるといいます。
そんな飯尾さんですが、入社7カ月は1台も売れず、悩み苦しみ、「なぜ自分だけ売れないのか、答えもなく必死に歩き回り、革靴を毎月1足履きつぶしていた」と言います。
売れない時に、飯尾さんはどのようにしてメンタルを維持してきたのでしょうか?
「例えば50件歩いても売れない時は、次の日70~80件歩く、というように常に高い目標を掲げ、自分に負荷をかけてやってきました。やってもやってもうまくいかないが続きましたが、それでもそのようにしてやってきました。すると、どこかで神様が見ていて助けてくれるんですね。その1件に助けられてきました。もっと仕事量を増やすことが、苦しみから脱する方法です」と語っておられました。
ここに、トップになる人の共通点のようなものがあると感じました。
松下幸之助さんが「成功の要諦は、成功するまで続けることにある」、イチロー選手も「小さなことを積み重ねる事だけが、とんでもない所へいくただ一つの道」だと言っています。
失敗にめげずに続けることが大切ですね。
飯尾さんは、トップセールスマンになるために次の3つが大切だと言います。
1.売れない自分を作らない
売れない自分をつくると、売ろう、売ろう、としてしまって、うまくいきません。
お客様は、人を見る目を持っています。
売ろうとする気持ちを見抜かれてしまいます。
お客様を尊敬して、会話を楽しむことが大切です。
2.お客様への感謝の気持ちを忘れない
わざわざ時間を作って頂いたお客様への感謝の気持ちを忘れないことです。
売れなくても、お客様の気持ちが分かればいいのです。
お客様のことを知り、お客様に喜んで頂くことが何より大切です。
3.とにかく1人でも多くの人に会う
多くの人に会わない限り、トップセールスマンにはなれません。
1件の大切さにこそ、セールスの原点があります。
今は、ワンチャンスを誰がとるかの時代です。
1回会ったお客様に対して、もう一度会いたいと思ってもらえるような接客ができるかがポイントです。
ワンチャンスしかないと思うことです。
「あいつ頑張っているな」「あの店良い雰囲気だな」と思ってもらえるかどうかです。
お話しを伺っていて、コーチングでも同じだと感じました。
この人にコーチしてもらいたい、と思ってもらうには、コーチとしてのプレゼンスが大きなウエイトを占めています。
プレゼンスとは、存在感です。
コーチの存在そのものといえます。
コーチ自ら夢を追い求め、ビジョンをもって自らも鍛錬し続けることが大切です。