本田圭佑選手に見る自己基盤の強さ

サッカー・ワールドカップの熱戦が繰り広げられていますね。

日本代表は、残念ながら一次リーグで敗退となってしまいました。

新聞やTVで、代表選手のインタビューを聞いていると、常にポジティブに次を見据えていることがわかります。

さすがに、昨日は敗戦のショックを隠せませんでしたが、一流選手のメンタルの強さは学ぶところが多いですね。

特に本田圭佑選手のメンタリティは素晴らしいなということを感じます。

絶対に最後まで諦めない。
自分を信じて突き進む姿勢は、見習いたいものです。
さて今回は、自己基盤についてです。

私たち一人ひとりは皆コーチです。
コーチは、人の成長をサポートする存在です。
そのためには、コーチ自身の自己基盤が問われます。

自己基盤とは何でしょうか?

広い意味では人間性といったことなのでしょうが「自己受容」「自己信頼」「自己尊重」の精神を高いレベルで持ち続けることです。

一言でいえば、セルフイメージを高く持つこととも言えます。

成功している人は皆さんセルフイメージが高いですよね。
セルフイメージの高さは幸福感にも影響しているように思います。

「自己受容」というのは、簡単に言うとありのままの自分を、良いも悪いもなく、そのまま認めて受け入れることです。

自分の欠点と思っていること、例えば「私は人前でひどく緊張しやすい性格だ」と自信を失っている自分がいるとします。

「自己受容」とは、そういう自分を「私は人前でひどく緊張しやすい性格なんだ」と、あるがままの自分を許して受け入れることです。

「自己信頼」は、自分で自分を信頼しているかどうか、逆境に落ちたときに、私はまだまだやれると思えるかどうか、です。

自分に起こる未来を信頼することこそが、自己信頼の本質です。

本田圭佑選手は、この「自己信頼」が非常に強いことが伺えます。

本田圭佑選手の次の言葉から、そのことが感じられます。

「俺は持ってる。おれは大きな将来しか見てない」
「挫折は過程、最後に成功すれば、挫折は過程に変わる。だから成功するまで諦めないだけ」
「俺はこんなもんじゃない。どれだけ成りあがれるか。ビッグチャンスだと思ってます。オレの人生は挫折の連続なんです。でもそこからはい上がろうとして、未知の世界を知ることもある。今は苦しいですけど、真剣に向き合うことで、見えてくることがある」
「信じることっていうのは、僕にとって希望なんですね。信じれなくなったときに、希望の光は見えなくなる」


それだけに、本田圭佑選手の昨日の茫然とした姿が忘れられません。

私のような凡人から見ると、燃え尽き症候群にならないか心配してしまうほどです。
私は田舎者の引っ込み思案な性格で、自分にいつまでも自信が持てずにいました。

一つのきっかけになったのは、中小企業診断士の試験に合格し、恩師ともいえる先生との出会いがあったからです。

そのことが自信につながり、いろいろなことが好転するようになりました。

今でも恥ずかしがりやで、引っ込み思案の性格は相変わらずですが…。

そんな自分が、こういう仕事をしていること自体、不思議な気がしますが、だからこそ分かることもあります。

強みや弱みは裏返しとも言えるものです。
決して諦めないでほしいなと思いますね。