効率化は生産性の向上につながるか?

昨日は昭和の日でした。
もう昭和も文化になってしまったのですね。


昭和生まれの中心を過ごした私にはなんとも不思議な感覚です。

日経ビジネス(本年2月17日発行)で「昭和な会社が強い」という特集記事が掲載されていました。

メーカーの工場で使われる産業用機械の部品メーカーの岩田製作所では「私用でスマートフォンを使わない社員には月5,000円を支給する」という制度があると言います。

「これ以上、職場にスマホが蔓延すると会社がおかしくなる」という危機感からです。

また、岐阜県にある電気設備資材メーカーで徹底したオフィスのコスト削減でも有名な未来工業では、3年前、パソコン83台を処分し、すべての営業担当者からパソコンを撤去しました。

同社の山田社長は「バソコンを使っている時間があるなら、顧客に会いに行くべきだ」と言います。

キャノン電子では、部長が朝出勤しても、午前9時30分までパソコンを使えないようにしています。

「電子メールは手抜きの道具。上司が一番大事な朝の時間に使うもので決してない」と酒巻社長は言います。

これらの会社はいずれも業績が好調です。
共通しているのは、いずれも対話の時間を大切にしているということでしょうか。

日本企業の多くは、平成に入って以降、IT化、ネットワーク化、成果主義、組織のフラット化、科学的経営といった欧米流の業務効率と社員の意欲を高めようと、職場環境の近代化に努めてきました。

しかしながら、これらによって平成の職場が昭和より格段に効率的になったかというと、必ずしもそうではないようです。

労働生産性(従業員一人当たりの付加価値)をみると、1988(昭和63)年度638万円であったのに対し、2012年(平成24)年度は666万円とほぼ横ばいとなっています(財務総合政策研究所「法人企業統計年報」)。

10年後の日本、あなたの会社はどうなっているでしょうか?

およそ20年前は、社内にカウンセリングルームがあったりすることは想像できませんでした。
今では普通のことになっています。

カウンセリングを受けることも特に抵抗感が少なくなっているのではないでしょうか?

こらからの社会を考えた時にも、人間関係とかコミュニケーションといったことは益々重要になってくることでしょう。

加速するスピートの中で、個人としてチームとして、今まで以上の成果を出し続けていくには、一人では
追いつけなくなってきました。

コーチングに関しても、日本ではまだ十分に浸透しているとは言えませんが、近い将来コーチを付けるということが一般的になっているかもしれませんね。