リストラを宣告された友人

昨日は、コーチングスクールの10時間集中講座でした。

10時間集中力を維持するのは大変ですが、意欲的で魅力的な受講生の皆さんのおかげで、いつもとても楽しく過ごさせて頂きました。

終わってみるとあっという間という感じで、毎回、受講生の皆さんから学ぶことも多いです。

さて今日は、友人の一人がリストラを宣告されたというショッキングなニュースについてです。

以前から会社のあり方や運営方針に疑問を感じていて、転職を考えてはいたものの、あまりに急で気持ちの整理がつかない状況とのことでした。

「こういうことがあった時のために、いろいろと準備をしてきてはいました…。しかしながら、いざ宣告されるとなると、家族のことやこれからのことなど不安が大きく頭をよぎり、落ち着かない日々が続いている」とのことです。

当然ですよね。
この不安は当事者でなければ分からないことかもしれません。

いったん全員解雇という形をとり、一部の人のみ再雇用するらしいとのことでした。

その基準も、仕事ができ業績への貢献度で選ぶならともかく、「経営者から見て使いやすい単なるイエスマンのみ声をかけている」と憤慨していました。

企業として存続の危機にありながら、情実人事に終始しているようでは、先行きが心配です。

今の時代は、誰でもこのようなリスクを抱えています。
自分の会社は大丈夫!つぶれっこないなどと思っていませんか?

およそ15年前、金融危機に陥り、大手金融機関や証券会社などが姿を消しました。

日本を代表する航空会社や電力会社など、常に就職先人気No.1の超安定企業として輝いていた名だたる企業ですら破綻の危機に瀕しました。

今や絶対安定などという企業はないと言っても過言ではないでしょう。

私は、これまで数多くの倒産企業も見てきました。

会社に依存せずに生きていく力をつけていくことが求められています。

私も入社5年目の時に大きなミスをしてしまい、その時に会社を辞めなければいけないことになるかもしれない、と思ったことが一つの大きな転機となりました。

会社を辞めて自分は何ができるだろう?

そのことを真剣に考えた時に、何もないことに愕然としてしまいます。

以来、会社に依存せずに生きていける力をつけることをいつも考え過ごしてきました。

目まぐるしく環境が変化する現代では、会社にとって必要な能力やスキルが日々変化します。

あなたが懸命に磨いてきた能力も、すでに時代遅れになっているかもしれません。

ITスキルも厳しい競争にさらされ、陳腐化のスピードが速まっています。

語学力でも、外国語を話せるだけでなく、相手とのコミュニケーションを深めることに重きが置かれるようになってきています。

さらに技術進歩により、将来外国語の習得が必要ないという時代が来るかもしれません。

産業構造が変わり、技術が進歩することで、社会が変わったり、スキルが大衆化したりすることがあります。

せっかく身に付けた能力やスキルも長期的に見れば陳腐化してしまうリスクが避けられません。

時代が変わっても必要とされる普遍的な能力、業種や職種の垣根を越えて、どの仕事でも通用する汎用スキル”ポータブルスキル”を磨くことが必要になっています。