コーチングにおける聴く力とは?

インフルエンザに罹ってしまい、自宅謹慎中です。
予防接種は受けていたのですが…。

お陰様で状態はかなり良くなってきました。

流行っているようですので、皆さんも気を付けてください。

今日のフェイスブックで、中国の古典「菜根譚」の中にある「逆耳払心(ぎゃくじぶっしん)」という言葉を紹介させて頂きました。

「忠告や諫言(かんげん)など払いのけたくなるような耳の痛い話であっても、しっかりと耳を傾ける
ことが人間としての器量を磨く」という意味です。

確かに耳の痛い話は遠ざけたくなりますよね。
でも忠告や諌めてくれる人がいることはありがたいことです。

組織の中では特にイエスマンだけが重用される傾向があったりしますが、気をつけなくてはいけないですね。

あなたは、相手の何を聴いていますか?

コーチングの最も重要なスキルに「聴く」があります。

「聴く」なんて簡単だというイメージがあるようですが、実はとても難しいです。

忠告や諫言だけでなく、人の話をよく聴くというのは何より大切なことです。

コーチは、単に、クライアントの発する「言葉」だけを聞いているだけでは不十分です。

「この人は私に何を求めているのだろうか?」
「この人の強みは何だろうか?」
「この人は何を大切にしているのだろうか?」
「どんな思い込みを持っているのだろうか?」
「考え方・判断の仕方にどんな傾向(癖)があるのだろうか?」
「これからこの人はどんな物語(サクセスストーリー)を描いていくのだろうか?」

コーチは、クライアントの言葉だけでなく、その「背景」にあるものを聴く必要があります。

私は以前、カウンセリングを学んでいたことがあります。

毎晩のように「死にたい」と言ってくる、うつ病患者の電話相談に対応していたこともあります。
この時はさすがに真剣に聴くように努めましたが、終わった後で、ぐったり疲れてしまいました。

それだけ集中していたからですね。

私たちは意外と聴いているつもりで、聴いていないことが多いです。

聴いている時に、ついつい別のことを考えてしまったりすることがありますせんか?

クライアントのために、もっともっと心の声を聴けるようになりたい。

私の願いです。