今日は寒かったですね。
一段と冷え込んでいます。
風邪などひかないよう気を付けてください。
昨日のNHK「クローズアップ現代」で、ある大手広告代理店が社内ベンチャーに取り組んで成功を収めている事例が紹介されていました。
広告代理店と歯科医が組んで、予防に重点をおいた新しいタイプの歯科医を運営するなど、社員を開放して新市場を開拓しようという試みです。
この広告代理店では、社内ベンチャーの実施にあたって、次の3つの原則を定めたと言います。
- 本業と無関係でもよい
- 社外の人と組んでもよい
- 失敗しても会社に戻れる
もしこれらのことが可能であれば、社内ベンチャーは大きな可能性が広がるでしょうね。
会社の信用をバックに運営ができることは大きな強みになります。
ただ一方で、失敗したら会社に戻れるといった安心感が、逆に経営の甘さにつながってしまうといったことも起こりえます。
これまでも社内ベンチャーはありますが、成功している例が少ないのは、必ず成功させるという不退転の決意に欠けることが要因でもあると言われています。
権限委譲を徹底したり、責任の所在を明確にするなどして、社内ベンチャーが成功するための仕組みづくりが必要だと思います。
言うまでもなく、会社の最大の資源は社員です。
その自分たちの会社の最大の資源である社員を開放して新市場を開拓しようという、こうした試みはとても良いことです。
各企業が自企業の利益だけではなく、社会に貢献するために社員を活用するという発想になれば、まだまだ多くの社員の可能性が広がるだろうと思います。
とはいえ、残念ながら社内ベンチャーという形で会社の協力を得られるケースはまだ少ないでしょう。
会社には依存せず、普段から社外人脈を広げるなどを意識して取り組んでいれば、必ずチャンスは訪れます。
是非、多くのビジネスパーソンには、本業の仕事以外に2枚目の自分の名刺を持って、自分がライフワークにしたいと思っていることや、好きなことに取り組んでほしいなと思いますね。
私自身の経験からしても、そのことが結局本業にも役立つし、社会の活性化にもつながると信じています。
今日の言葉:何度でも挑戦すればいい
「一回できなかったら十回、十回できなかったら百回、百回できなかったら千回と、できるまで努力すればいい」(奥田透/銀座・小十 店主)「致知」2014年2月号より