昨日、東京消防庁の「普通救命講習」を受けました。
「胸骨圧迫」と「人工呼吸」、そしてAEDの取扱い方などを学びました。
けが人や急病人が発生した場合、バイスタンダー(その場に居合わせた人)が応急手当を速やかに行えば、救命効果が向上し、治療の経過にも良い影響を与えると言われています。
実際の救急現場においても、バイスタンダーが応急手当を行い、救急隊に引き継ぐことで、尊い命が救われた事例が数多く報告されているとのことです。
119番通報から救急車が到着するまでには、東京都内で平均6、7分かかるようです。
だからこそ、かけがえのない命を救えるかどうかは、バイスタンダーとなりうる私たちにかかっているといいいます。
仮にその場に居合わせても果たして勇気をもって行動することができるかどうか不安でしたが、今回の講習で少しは自信がつきました。
「あなたの大切な人を、そして誰かの大切な人の命を救うために…」という言葉を胸に、ほんの少しの勇気をもって、これからはやっていきたいと思います。
さて、今日はコーチングの基本となる「相手を信じる」ということについてお伝えします。
コーチングを始めるためには、まず相手とのコミュニケーションがとれる状態をつくることが必要となります。
そのためには相手との関係の築き方を知る必要があります。
相手との関係を築くには3つのポイントがあります。
「相手を信じる」
「相手を受け入れる」
「相手に共感する」
「相手を信じる」とは、相手のことを無条件に信じ、相手が答えを出すのをじっと待つということです。
コーチングにおけるコミュニケーションは、相手の目に見えない能力や可能性を信じ、答えは相手の中にあると信じるところから始まります。
では、あなたは本当に相手のことを信じられますか?
理屈ではわかったつもりでも、実際にはそうたやすいことではないですよね。
私も組織の中で部下を持った時に「部下のことを信じている」と思っていても、部下が失敗したときに「信じていたのに」と思ってイライラする自分がいたりしました。
このことは、自分の思い通りに部下がやってくれることを「信じていた」のであって、「結果を出す」という条件があります。
無条件に部下のことを信じていたわけはありません。
無条件に相手を信じることは、相手の行動や出した結果に左右されるものではないですよね。
相手の行動ではなく、相手の人間そのものを信頼しているかどうかです。
私もこれまで多くのクライアントさんにお会いしてきましたが、いろいろな方がいらっしゃいます。
とても「信じることなどできない」と正直思った時期もありました。
しかしある時から考えが一変しました。
「どんな人にも与えられた役割があります。そしてその方を愛する人がいます」と考えたら何故か気持ちが楽になりました。
救急現場に居合わせたバイスタンダーの立場も同じかもしれませんね。
目の前の人を救いたい、なんとか助けてあげたい、その思いが無条件に相手を信じることにもつながるように思います。